エイビーロード、9月出発の検索数が24%増−連休効果で注目高まる

  • 2009年9月17日
 エイビーロード・リサーチ・センターによると、海外旅行検索・比較サイト「エイビーロード」の検索回数について、9月出発の検索回数が前年比24.0%増で推移する見込みだという。検索回数を月別に見ると、4月以降は新型インフルエンザの影響もあり、7月出発は4月と5月が前年を下回り、8月出発は前年を上回ったのは6月のみであったが、シルバーウィーク(9月19日〜23日)を含む9月出発は4月から7月のすべてで前年を上回る推移となった。7月〜9月の夏期出発全体の検索数も前年より8%増し、シルバーウィークが牽引して海外旅行検索が活性したとしている。

 一方、ツアー期間については、2008年の9月の連休(9月13日〜15日、20日〜23日)は5.8日間であったが、09年は5.5日間で微減となった。日程別では5日間が37.0%で最も多く、6日間は19.8%でほぼ前年並み。4日間以内は19.0%、7日間以上は5.7%で昨年よりも減少した。日にち別では9月19日出発の5日間が22.5%と最も多く、9月19日出発の4日間、9月18日出発の6日間と続く。また、希望した出発日では前年が9月13日が16.5%、9月20日が14.0%と分散したのに対し、今年は9月19日が41.2%と集中。こうしたことからエイビーロードでは、連休がとりやすいことで関心が高まったものの、出発日、帰国日ともに希望が集中し、実際の予約や出国者数の増加がどこまで見込めるのかは不透明としている。

 シルバーウィークの人気の渡航先は、オアフ島、バリ島、パリ、バンコク、グアムとなった。「安・近・短」の方面が多いものの、昨年は6位だったパリが3位になるなど、遠距離も上位にランクインした。昨年に比べてシェアがあがった渡航先は、コタキナバル(212%増)、ヘルシンキ(111%増)、プーケット(96%増)、ケアンズ(92%増)、バリ島(77%増)などであった。