JATA、6月・7月の苦情件数が減少−旅行会社の信用照会が増加

  • 2009年9月17日
 日本旅行業協会(JATA)によると6月と7月の苦情件数は、6月が前年比9.3%減の196件、7月が2.3%減の253件といずれも前年を下回った。相談内容では、2ヶ月とも「業者の信用照会」「取消料」「旅行代金・取扱料金」が多い結果となった。

 期間中の事例の中で、旅行会社に問題のあったケースでは、あるパッケージツアーの参加者が、ツアー中に現地の友人と食事を取るために夕食に参加しない旨を旅行会社に伝えたところ、認められなかったという。その後の行程に支障が出ない限り、日程に含まれるサービスを受けるかどうかは参加者の自由であり、こうした場合で旅行会社は希望を断ることはできない。旅程管理上必要である場合には、参加者に離団届けを提出してもらうことになる。このほか、消費者が念を入れて確認したにもかかわらず間違った情報を提供したケースも複数あり、JATAでは確認作業と正しい案内の徹底を求めている。

 一方、消費者に問題があったケースでは、パッケージツアーの参加者で、出発の1週間前に最終日程表を確認したところ、自分の名前の綴りが間違っていたとの苦情があった。申し込んだ同行者の誤記入が原因で、予約確認書も送付しており、旅行会社に責任はない。ただしJATAでは、「事前に確認すれば防止できるトラブルであり、予約の段階で確認書を送る旨を伝え、必ず確認していただくようご案内すればさらに親切な対応になる」とアドバイスしている。