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ハワイMICEセミナーが開催、「必要な情報を明確に提案」することが重要

  • 2009年9月16日
 ハワイビジターズ&コンベンションビューロー(HVCB)とVWC2000万人推進室は「ハワイMICEセミナー」を開催、開会の挨拶に立った同推進室長の澤邊宏氏は、「今はMICEというよりM&Iの時代。旅行会社が主導的な立場で関与できるのはMICEのうちでも、ミーティングとインセンティブに限られている。ハードに関する情報はお客様はすでに持っており、常に注目している情報といえば、まずチームビルディングがあげられる。必要な情報を明確に提案することが求められている」と述べた。

 ハワイを訪れる日本人旅行者は、2009年7月末現在、10.7%減の60万2500人となっているが、平均滞在日数は3.1%増の5.82日と増加している。1日あたりの消費金額は5.1%減の274米ドルだが、7月の単月では13.3%減の242.7米ドルだった。これについてハワイ州観光局(HTJ)ディレクターの一倉隆氏は「消費額の多くを占めるホテルの料金をはじめ、ハワイはここ10年で最もお得になっていること」と分析しており、MICEマーケットに向けてもお得感あるハワイをアピールする好機と捉えている。日本からハワイへのMICEを目的とした渡航者数は06年に8万1898人を記録したのをピークに、08年は5万1626人にとどまっている(ハワイ州産業経済開発観光局調べ)。HTJでは今年度のマーケティング・タグラインとしてアニバーサリーをテーマにした「人生の中の、ハワイ。」を掲げており、これにちなんで、「創立10周年といった周年記念の企業にもハワイでのMICEをアピールしてほしい」と語った。

 また、HVCBのアジア・リージョナル・ディレクターである西茂氏は、「ハワイは各島によって特徴があり、気候が安定していることから屋外でのプログラムなども予定通りにできる安心感がある」とMICEの渡航先としてのハワイの魅力を強調。さまざまなチームビルディングにも最適な各島のアクティビティに加え、ワシントン・プレイス、ビショップ・ミュージアム、イオラニ宮殿といったオアフ島の政府管轄施設についてもイベント会場として利用できるなど、施設の多彩さをアピールした。HVCBでは今年4月よりMICE支援プログラムとして「ジャパンMICEインセンティブ・プログラム」をスタート。2010年12月末までの期間にハワイの全ホテルを対象に同一ホテルに3泊以上するグループを対象に、使用する客室数にあわせて報奨金を提供している。