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オランダ、スポーツなど交流イベントで注目上昇−芸術にも引き続き期待

  • 2009年9月16日
 オランダ政府観光局は先ごろ、セールスミッションの来日にあわせレセプションを開催した。同局日本・台湾・韓国地区局長の中川晴恵氏は、「日本オランダ年2008-2009」に合わせて6月に実施された大相撲オランダ公演のほか、8月の柔道世界選手権、9月のサッカー日本代表の親善試合とスポーツ関連のイベントが相次いで開催され、メディアなどを通して注目度が高まったことを指摘し、活動の手応えを説明した。

 現在の市場動向は、景気後退と新型インフルエンザにより、業務渡航が「今年前半はほとんど壊滅状態」となるなど影響を免れていないものの、夏以降はパッケージ商品、手配旅行などの問い合わせが増加しており、「回復傾向にあると感じている」という。今年の日本人訪問者数は約10万人となる見込み。

 今後のプロモーションの計画としては、引き続きベルギーと協力しながら旅行者の増加をねらう。また、かつてはチューリップの咲く春に集中していた訪問時期が分散化し、コンスタントに旅行者が訪れる傾向が続いていることから、特に人気の高まっている絵画など芸術を継続して打ち出す。例えば、2010年はアムステルダム、ハーグ、ロッテルダム、マーストリヒトの4都市で芸術関連のさまざまなイベントが開催される「オランダ・アート・シティーズ」の最終年度で、各都市で特別展が開催されるという。また、日本でもゴッホの作品を取り上げる大規模な美術展が開催されるといい、注目度の高まりに期待を寄せる。

 なお、セールスミッションは1985年以来、毎年実施してきており、今年も5社が来日して東京と大阪でセールスコールを実施。レセプションには旅行会社など業界関係者約100名が集まり、懇親を深めていた。