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グアム、8月の日本人訪問者数が7%増−来年度の需要喚起策も具体化

  • 2009年9月14日
 グアム政府観光局(GVB)によると、2009年8月の日本人訪問者数(速報値)が前年比7%増の7万9381人とプラス成長を記録した。GVB日本代表の光森裕二氏によると、要因として全日空(NH)が羽田からチャーター便を設定したことなども考えられるものの、航空座席数による増加分は2%程度といい、需要が回復傾向にあるとの分析。9月も前年を上回ることは間違いないといい、通年では前年並みの85万人から90万人をめざしたい考えだ。

 具体的には、チャモロダンスを活用したプロモーションを強化。従来チャモロ文化による旅行需要の喚起はリブランディングの一環として進めてきていたが、具体性が欠けていたとの考えから、チャモロダンスの認知度を高めることで、訪問者数増加をねらう。消費者向けの「チャモロダンスアカデミー」をJATA世界旅行博で開催した後、GVBの会計年度で新年度である10月以降も継続して実施していく。

 また、今後のプロモーション計画として、40代以上の年齢層の取り込み強化をねらう。これは、「その時々で来てもらえるマーケットに注力する」方針によるもので、2010年にも複数のキャンペーンを用意。例えば、「グアム 愛のジュエリープレゼントキャンペーン」では、合計の年齢が100歳以上の2人でグアムを訪れた旅行者の中から50組に10万円相当のジュエリーをプレゼントするという。また、「2010年は団体旅行を取り戻したい」との考えから、特に行きやすさを武器としつつ、団体旅行向けのインセンティブや団体旅行担当者の現地視察費用の一部負担なども用意して誘客する。

 このほか、ウェブサイトのリニューアル、映画やテレビでの広告展開なども予定。ウェブサイトのリニューアルでは、現地最新情報の発信機能を強化したほか、携帯電話サイトを開設。チャモロ文化も紹介する。