業界OBが「お出迎え」−OMPC、旅行の負担軽減めざし全国展開へ

  • 2009年9月14日
 旅行業界をリタイアした人が、旅行者を駅や空港で出迎えるサービスが8月に誕生した。これは、ビザ取得サービスなど旅行関連事業を展開するOMPCが、「OMPCお出迎えサービスセンター」を設立して開始したもの。同社代表取締役の小西一光氏はねらいについて、「旅行をしたくても駅や空港の移動に負担を感じている人に対して、経験豊富な業界OBが送迎サービスを提供することで、1人でも多く旅行に行きたいという気持ちを実現してもらいたい」と説明。社会貢献の目的が大きく、旅行業界OBの協力のもとに展開するものの、最終的には旅行業界の活性化にも期待を寄せる。

 小西氏によると、これまでも出迎えサービスを望む声はあったといい、これに対して「旅行業界の知識や経験にたけた人だからこそ、安心して身を任せることができる」と自社の強みを強調。初めての土地、付き添いの必要な子ども、怪我、車椅子での移動といったケースのほか、日本語を読めない外国人旅行者の送迎なども想定する。料金面でも割安に設定し、利用を促進する。

 なお、現在は東京や大阪、名古屋、広島、福岡などの地域に約30名の協力者を確保。今後は札幌や沖縄などの地域をカバーすることで日本全国で対応できるような体制に拡大していきたい考えだ。


▽OMPCお出迎えサービスセンター
http://ompc.jp