アマデウス、エア・アジアの予約可能に−業務渡航など市場開拓の可能性

  • 2009年9月11日
 アマデウスは9月10日、エア・アジア(AK)と提携しAKグループの航空券をアマデウス端末から予約可能としたことを発表した。これは、アマデウスの格安航空会社(LCC)向け製品である「チケットレス・アクセス」を導入により実現したもので、AKだけでなく、長距離路線専門で日本への就航を検討しているエア・アジアX(D7)などAKの全子会社も対象。アマデウスの端末を使用する全世界の10万2000社以上の旅行会社が、フルサービスキャリアと同じ方法で予約することができる。

 通常、LCCはコスト削減のため予約手数料が必要なGDSには参加しないことが多いとされる。一方、参加をすることで、流通経路の多様化だけでなく、旅行会社経由で業務渡航など新たな需要を取り込めるメリットもある。旅行会社にとっても、特に価格志向が強い顧客にたいして提示できる選択肢の幅が広がると言える。日本市場でLCCを利用する海外出張者がどれほどいるかは不明だが、AKによるとすでに海外市場からの好意的な反応が返ってきているといい、特にヨーロッパ市場はその傾向が顕著という。

 なお、AKでは2006年1月にガリレオとも提携し、流通経路の拡充をはかっていた。