エコツアーへの参加希望は8割以上−カーボンオフセットへの興味は低く

  • 2009年9月11日
 アップルワールドが実施したエコツアーに関するアンケート調査によると、エコツアーに「参加してみたい」人は、全体の82.8%となった。内訳は「とても参加したい」が26.4%で、「やや参加したい」が56.3%。強力な旅行意欲があるとはいえないまでも、興味が高いことがうかがえる。男女別では男性が72.0%、女性が87.1%と多いが、「とても参加したい」に限ると男性が32.0%、女性が24.36%で逆転する。世代別では50歳以上や29歳以下に多く、働き盛りの30代、40代は関心が低くなる傾向であった。

 エコツアーの内容としては「世界遺産などのヘリテージツアー」が33.9%、「自然体験・観察型ツアー」が33.3%と多い。エコツアーの一環として、カーボンオフセットをツアーに組み込む旅行会社が増えているが、「カーボンオフセット型ツアー」への回答は2.7%と低かった。エコツアーを参加する理由としては「環境保護に貢献できる」という直接的なニーズが36.1%とトップ。また、その他の参加理由をみると「現地の人との交流」(31.6%)、「自己啓発」(21.8%)など、エコを媒介にした交流体験や自己知識の向上などに期待する人も多かった。

 一方、エコツアーに参加したくない人の理由をみると「どんなツアーがあるかを知らない」が23.3%と最も多かった。このほか、29歳以下では「ツアー代金の高さ」、40代から50代女性では「体力に自信がない」なども理由にあげられており、今後、エコツアーを広げていくには、認知向上に向けたさらなる情報提供が必要となるだろう。