日米航空協議が再開、今年度中の結論望む−成田・羽田・自由化の3点で交渉

  • 2009年9月8日
 日本と米国の航空協議が9月9日から11日にかけて、ワシントンDCで開催される。2010年に再拡張する成田と羽田のスロットの再配分とアメリカ側が求める航空自由化への協議が焦点。日米航空協議は昨年、今夏といずれも物別れに終わっているが、双方とも今年度中の結論を望んでおり、合意に向けて担当者レベルの作業部会を設置。連絡を密に取りあって双方の異なる制度についてより理解を深め、今回の協議に繋げているという。

 焦点はこれまでと同じく、日本側は成田の既得権の是正と羽田の深夜早朝枠での日米路線開設の2点に重要ウエイトを置く。そのため、今夏の航空協議で物別れとなった時点で、アメリカ側が求める自由化をあわせた3点をパッケージで、今年度中の合意に向けたすりあわせをしていく方針だ。


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