関西国際空港は、冬期スケジュール期間中の需要喚起に向けた関空利用促進ツアーコンペを実施し、応募総数71企画のなかから31の優秀企画を選出した。このうち、関空発海外旅行商品が23企画、国内発関空経由海外旅行商品が4企画、国内旅行商品が4企画。このなかから今回は、長距離路線の活用や新型インフルエンザの風評による影響からの回復、需要喚起をはかる商品を対象にした「促進特別賞」を設け、4企画を選出したほか、前回に引き続き、ビジット・ワールド・キャンペーン（VWC）特別賞として3企画を選出している。

　今回新設した促進特別賞の受賞企画のうち、北米とオセアニア方面の2企画は路線縮小と新型インフルエンザの影響など今後の需要喚起が強く求められるとして受賞。このうちHISの「一生に一度は訪れたい！アボリジニの聖地エアーズロック＆グレートバリアリーフの玄関口ケアンズ」は、12月以降に新規就航するコンチネンタル航空（CO）の関空／グアム線でケアンズへ入るフライトで、新規路線支援の観点と、入山規制が検討されているエアーズロックを行程に入れて希少感を高めた点を評価した。

　また、JTB西日本の大阪就航40周年のルフトハンザ・ドイツ航空（LH）を利用した北ドイツツアーで、ベルリンの壁のウォールアート沿いのウォーキングやリピーター向けの北ドイツなど、積極な開拓を評価。このほか、沖縄のジャンボツアーズのスペイン・ポルトガルツアーも、関空経由とすることで沖縄／ヨーロッパ間を最速最短で結び、現地滞在時間を多く設けたこと、さらに団塊世代を中心に幅広い年齢層の需要を取り組んでいる点を評価した。


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