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韓国観光公社、ルックJTBと豪華鉄道の周遊ツアーを企画−地方へ誘客はかる

  • 2009年9月7日
 韓国観光公社(KTO)はJTBワールドバケーションズ(JTBW)と共同で、韓国での新しい周遊型商品を特別企画した。豪華寝台列車「ヘラン号」を利用した商品で、ソウルを始点に南下して一部バスでの観光を含めながら、4日間でぐるりと周遊する。ヘラン号は韓国の富裕層向けに昨年11月から運行開始された全個室タイプの寝台列車で、日本の旅行会社が貸し切るのは今回が初めてのこと。

 KTO大阪支社の次長である林用黙氏は今回の企画のねらいを「ソウル以外の地方への誘客へつなげる」と説明する。円高を機に日本人観光客が増加する一方で、ソウル1都市滞在を中心とした低料金のツアーが増加し、地方を含めた周遊型ツアー造成が求められていた。これまでの地方周遊型ツアーは、ホテルなど施設面のほか、バスによる長距離の移動の問題もあり、短い日数のツアー造成に難点があった。この移動と滞在の課題を、豪華寝台列車を利用することで解決したという。

 ツアーは各地の観光スポットを抑えたほか、食事では南道韓定食、コマク定食など各地方の郷土料理味覚を提供。林氏が「韓国人でもすべて食べたことがある人はほとんどいないのでは」というほどの料理の種類を用意したのが特徴だ。観光に同行しなくても車内で待機でき、周遊型でも無理な移動を必要としないのもメリットで、体力が低下しつつあるシニア層を含めた中高年をメインターゲットに集客を見込む。設定数は10月から12月の6本で、それぞれ定員は50名。発地は成田、名古屋、関空、福岡とし、旅行代金は関空発はスタンダードルームの場合、2名1室利用で1人15万8000円からの設定だ。