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航空局、10年度予算は5183億円要求−関空補給金を77%増に

  • 2009年9月1日
 国土交通省航空局は2010年度予算について、前年比2%減の5183億円を要求する。重点項目では、首都圏空港の整備や空港機能の向上、航空安全・保安対策の強化を推進。首都圏空港の整備では羽田空港がメインとなる。4本目の新設滑走路と誘導路の整備や航空保安施設の整備など再拡張事業に1042億円、C滑走路延伸事業や空港アクセスの改善など機能向上に1278億円となり、概算要求の約44.7%を占める。成田空港の整備では管制施設の改修や首都圏国際ハブ空港実現のための総合的調査を実施し2億円を要求している。こうした整備や機能向上により、成田と羽田の一体的活用を実現し国際航空機能を拡大させる。

 また、関西空港に対する補給金として、約77%増となる160億円を要求。1兆円を超える有利子負債を抱える関空を支援することが目的だ。国内拠点空港として航空ネットワークの確保が必要であるのに対し、現在は発着料の値下げといった料金施策などの需要喚起策が実施しにくくなっている。このほか、国直轄事業として航空保安施設等の整備や関空における庁舎等敷地の購入、関空と中部の完全24時間化によるフル活用に向けた取り組みなどで30億円を要求。このほか、空港の耐震化や空港安全対策の強化、航空管制業務などの安全性の確保では35%増の297億円を求めた。


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