日本旅行業協会（JATA）はこのほど、新型インフルエンザ（H1N1型）対策のためのチェックリストおよび、企業・支店等における新型インフルエンザ（H1N1型）準備対応計画モデルを作成した。8月28日付けで会員各社に通知していた。JATAでは2009年2月に事務局内に新型インフルエンザ対策チームを発足、情報の一元化や共有、広報窓口の一本化、正確な情報収集などを実施しながらホームページ内に専用ページを設置して情報を発信していた。また、旅行業経営委員会内に「新型インフルエンザ対応部会」を設置。BCPをメインにチェックリストおよびガイドライン（計画モデル）策定について検討していた。

　チェックリストでは、「早急に採られるべき第1段階の措置」として組織や連絡体制、情報収集、情報提供・教育、物品の備蓄などの項目を設置。次に、「早急に採られるべき第2段階の措置」を国内発生時と海外発生時の対応に分けて感染拡大防止を含めた項目を用意した。準備対応計画モデルでは、対策チームの構成や業務分掌の例、緊急連絡先リストのほか、参考資料として国交省の新型インフルエンザ対行動計画（改定案）やJATAの対応案もあわせて用意した。

　また、JATAでは5月頃に営業対応を中心とした「新型インフルエンザ対応・関係委員会連絡会議」を設置。修学旅行など教育旅行への影響についての調査や、観光庁や文部科学省といった関係行政への要望提出などの働きかけを実施している。


▽関連記事
◆観光庁、観光関連産業リスクマネジメント検討会を開催−より強固な連携を（2009/08/26）