日本発航空運賃、アジア太平洋で一番の値上がり−休減便が影響か

  • 2009年8月21日
 アメリカン・エキスプレス・インターナショナルの調査で、日本の航空運賃の値上がりが、アジア太平洋地域内で最も高いこと結果が出た。これによると、アジア太平洋地域全体は前年比7%増であったのに対し、日本は14%増であった。アメリカン・エキスプレス業務渡航部門では、大手航空会社が4月から不採算路線の減便、運休を推進したことで供給率が低下し、運賃上昇につながったと分析している。

 調査では、特に正規運賃が15%以上と大きく上昇。ファーストクラスは17%、ビジネスクラスとエコノミークラスは15%増となった。正規割引運賃では、ファーストクラスはデータがないものの、ビジネスクラスは6%増、エコノミークラスは2%増にとどまった。方面別で見ると、北米路線が25%増と伸び率が高い結果となり、それ以外では欧州・中東路線が11%増、アジア太平洋圏が10%増となった。なお、国内線はほぼ横ばいを示しているという。

 なお、航空運賃の減少が最も大きかったのは中国で、3%減となった。特にビジネスクラス正規割引運賃は25%増となり、大幅に値下がりした。