観光活性化フォーラム
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ツアー登山のガイド育成プログラム作成へ−JATA、ガイドライン9月上旬予定

  • 2009年8月21日
 日本旅行業協会(JATA)はツアー登山において、安全に山岳ガイドと旅程保証、旅程管理のできる人材の育成プログラムの作成をめざす。JATA国内・訪日旅行業務部長の興津泰則氏は、旅行会社が主催するツアー登山は趣味で参加する人が多いことから「山岳ガイドと旅程管理、旅程保証の整合性が大切」とし、安心安全なツアー登山を実現するためのガイド、添乗員、総合旅行業務取扱管理者ができる人材の育成をしたい考え。すでに、独自にガイド育成を進める部会の会員会社もあり、これらのノウハウを吸い上げながらプログラムを策定していく考えだ。

 また、今年4月からJATA国内旅行委員会の下部組織である「ツアー登山部会」でツアー登山のガイドラインを作成中で、9月上旬に策定する見通し。大前提として「旅程管理・旅程保証よりも生命の安全を優先する」をうたい、安心安全のツアー実現のため会員が必ず実行できる内容とすることをめざしている。それに向け現在は、ツアー参加者が事前案内した装備を忘れた場合の対処や、避難用のテントの用意、ガイドのレベル基準など、現実的に対応可能な内容となるよう具体的な部分を調整している。


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