Marriott Bonvoy

エアーズロック入山禁止で業界から意見募集、ボヤージズ・ホテルズ

  • 2009年8月17日
 オーストラリアのボヤージズ・ホテルズ&リゾートは、ノーザンテリトリーの「ウルル(エアーズロック)」への登山を禁止する計画案について、旅行業界の意見をオンラインアンケートで募集している。登山禁止案は、7月にオーストラリア政府に提出されたウルル−カタ・ジュタ国立公園の次期管理計画の草案に盛り込まれたもの。政府もパブリックコメントを募集しており、ボヤージズ・ホテルズでは旅行業界の意見を踏まえてパブリックコメントに応じたい考え。ボヤージズ・ホテルズの意見募集は8月19日17時(現地時間)までで、「ウルルを訪れる日本人旅行者の一番の目的は登山。日本の旅行会社からの意見をぜひ聞きたい」とコメントしている。アンケートは5分前後で回答可能という。

 ウルルは1985年にアボリジニに所有権が返還され、現在は国立公園として国とアボリジニが共同で管理している。もともとアボリジニは、ウルルが聖地であることから登山に反対してきているほか、今回の登山禁止案では安全面や環境面での影響も配慮している。

 なお、政府のパブリックコメントの募集は9月4日まで。管理計画案は、寄せられた意見を踏まえて年末までに策定され、環境大臣と議会に提出される。政府は、パブリックコメントの募集にあたり「今後のウルル−カタ・ジュタ国立公園の管理方法を決定する岐路に立っている」と発表。その上で、「もし登山を禁止するとすれば、我々が提供すべき代替案はなにか。アボリジニとより親密にしたいと考えているのか、公園の持つ自然あるいは文化的な側面をより深く知ることなのかを求めているのか。さまざまな角度から反応がほしい」と強調している。


▽ボヤージズ・ホテルズ&リゾート意見募集ページ
http://www.ys.net.au/surveys/8/y90803ti.asp