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西オーストラリア州政観、トレードショーWATE開催、日本の旅行会社も初参加

  • 2009年8月7日
(パース発:本誌 福田えつこ) 西オーストラリア州政府観光局は8月5日と6日の2日間、パースで州最大のトレードショー「ウエスタン・オーストラリア・ツーリズム・エクスチェンジ」(WATE)を開催した。WATEは、これまでオーストラリア国内のバイヤーを対象にしていたが、今年は初の試みとして日本のバイヤーを招待。86社のセラーと西オーストラリアのトップ10のマーケットのうち、豪州内、日本およびニュージーランドから計62社のバイヤーが参加した。

 同州政府観光局・本局・マーケティング・エグゼクティブのステファニー・バックランド氏は「WATEは州内の旅行関係者が60社以上のバイヤーと会える大変重要な2日間。旅行業界は昨年来の世界的な経済の落ち込み、さらに新型インフルエンザによる打撃で大きなチャレンジを課せられている。だからこそ今、このようなトレードショーを実施することに意義がある」と、この状況下で開催するWATEの重要性を強調する。また、日本局長の吉澤英樹氏は「今後、より深い知識をつけてもらい商品の幅を広げていくために、キーとなる旅行会社に参加してもらった」と日本から初めてバイヤー参加した意義を語った上で、「西オーストラリア州をより知ってもらう良い機会となった」と効果を強調した。


▽ワイルドフラワーのプロモーションで、デスティネーション拡大

 同州政府観光局では日本市場で3年前から、同州に自生するワイルドフラワーの商品造成を働きかけてきた。広大な同州では、花期が北から南へ移動しながら長く続くのが特徴で、吉澤氏はプロモーションの成果として「それまでのワイルドフラワーの商品は9月単月がピークであったが8月、9月、10月まで設定されるようになった。また、パースから、シャークベイ、マーガレットリバー、ウェーブロックまで、デスティネーションを広げることができた」と、同州のプロモーション方針である『点から線へ、そして面へ』が定着してきた成果をアピールする。

 日本から参加したバイヤーは「これまでワイルドフラワーの商品は北部しか造成していなかったが、今回のトレードショーで南部はゲートウェイとなるパースからも短時間で移動することができ、ワイルドフラワーの種類も豊富であることがわかった。観光素材も豊富で、商品に厚みが出る」と、南部への新たな商品展開の可能性を語った。


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