中部、夏の国際線予約は28%減、運休・減便響く−JLは6.2%増で好調に推移

  • 2009年8月4日
 中部国際空港によると、夏期繁忙期間(2009年8月7日〜8月16日)の国際線予約数は、前年比27.5%減の11万4500人となっている。出発旅客数は29.1%減の5万8000人で、到着旅客数は25.8%減の5万6500人。中部空港広報によると、運休・減便の影響が大きいほか、9月の大型連休などもあって分散化の傾向が見られるという。分散化は、出発のピークは8月8日で7400人、到着は8月16日で8800人といずれも1万人を超えていないことからも窺える。

 方面別で最も旅客数が多かったのは韓国で1万4700人。次いで中国が9900人、台湾・香港・マカオが8400名となった。中国は昨年の落ち込みから回復しており、すでに2007年の実績値を超えている。また、欧州・中東方面はエミレーツ航空(EK)の運休が響いたものの、欧州のみで見ると好調な傾向が見られるという。

▽日本航空は予約数6.2%増、予約率も上昇−パリ線はほぼ満席の見込み

 日本航空(JL)では、予約数が前年比6.2%増の3万2726人と好調に推移。提供座席数を7.2%減と絞っているため、予約率も10.7ポイント増の81.3%となっている。JLが廃止を検討しているとされる中部/パリ線も、予約率が中部発は99.8%、パリ発が99.9%と好調で、JL名古屋支店広報によると7月から9月も堅調に推移しているという。ただし、昨年の経済危機以降イールドが低下し、「路線収支としては厳しい」といい、路線存続の可能性は依然として不透明なようだ。