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ハワイ、6月の日本人訪問者数は33%減−HTJ一倉氏、「まずは数を確保」

  • 2009年8月3日
 ハワイ州観光局(HTJ)によると、ハワイへの6月の日本人訪問者数は前年比32.8%減の6万2605人となった。新型インフルエンザの影響を受けたもので、5月の15.5%減(7万7925人)に続いて大きく減少する結果となった。7月も10日ごろから回復の兆しが見えてきたものの、「夏休みに入ったとたんに悪くなった」(HTJディレクターの一倉隆氏)という。これは、消費者が支出の抑制のため安・近・短のデスティネーションを選ぶ傾向にあると考えられ、新型インフルエンザよりもむしろ景況による影響が大きいとの分析だ。

 こうした傾向を受けて一倉氏は、「今年の課題は、まずは人数をどう確保するか」と語り、訪問者数を重視して展開する方針を改めて説明。プロモーションでも、直接予約に結びつくような施策を重視しており、すでに7月からテレビCMやトレインジャック、プレゼントキャンペーンなどの「〜50 Reasons to Come to Hawai'i〜ハワイ50選に出会う旅に出よう!」キャンペーンを開始。7月22日から26日にかけて開催された日本最大のハワイイベント「アロハ・ヨコハマ2009」には30万人を超える来場者が集まったほか、実際にハワイアンウェディングを実施したことで話題性が高まり、メディア露出も増加したという。

 なお、8月の日本人訪問者数は前年を超える見込みで、夏以降のショルダーシーズンも積み増しをねらう方針。特に秋以降は、ハワイ州誕生50周年の特典を受ける機会が多くなることも活用し、ウェブサイトやメディアでの露出、ショルダーシーズンの需要喚起に焦点をあてたイベントなどを打ち出していく。