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夏休みは「安く短く楽しむ」−20代は海外旅行に伸び、50代は意欲減少か

  • 2009年7月28日
 電通リサーチはこのほど実施した2009年の夏休み調査の結果、今年の夏休みを「“安く・短く”楽しむ夏」と表現した。夏休みの日数は昨年より0.9日少ない5.6日、予算はこの4年間で最も低い8.8万円となり、昨年から1.9万円減少している。過ごし方では1位が帰省(26.8%)で前年から5.1ポイント増、2位は国内旅行(23.0%)で2.4ポイント増、海外旅行(4.3%)は7位で3.5ポイント減となった。ちなみに、海外旅行に行く理由では、「国内旅行と費用があまり変わらない」(58.8%)が最も多く、「去年、海外旅行に行けなかった」と「新型インフルエンザの影響は少ない」「燃油サーチャージの負担が減った」「為替レートが安い」という回答が多かった。

 セグメント別で見ると、学生は「レジャー」、30代から40代既婚者が「実家への旅」、50代既婚者が「おうちでのんびり」の傾向が強いのに対し、20代未婚OLは国内旅行が28.6%と最も多いが、海外旅行が19.0%で2位となり、唯一昨年からスコアを伸ばした。平均予算も12.5万円で昨年よりも4万円増加しており、全セグメントで最も高額となった。

 理想の夏休みの過ごし方は「国内旅行」(26.0%)で1位。2年連続トップだった海外旅行は、昨年から8.3ポイント以上減少し、2位(18.8%)となった。過ごし方で海外旅行の数を伸ばした20代OL層は、理想の夏休みの過ごし方でも海外旅行が48.0%の支持を得て1位となったが、昨年から15.9ポイント減少しており、国内旅行やテーマパークなどが数を伸ばしている。その他、学生は29.0%と昨年から6.8ポイント増加したが、30代から40代既婚者が21.1%とほぼ前年並み。一方、50代既婚者は12.6%で、昨年から4.2ポイント減少した。

 同調査は6月18日から28日まで、東京30キロメートル圏に在住する15歳から59歳の一般男女個人を対象に実施し、630のサンプルを回収した。


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