中部、6月の国際線旅客数は4割減−7月は回復の兆し

  • 2009年7月28日
 中部国際空港の2009年6月の総旅客数は、前年比29%減の66万3496人となった。このうち、国際線は39%減の26万3300人と大きく減少。新型インフルエンザの影響を受けた5月の29%減(31万3500人)と比較しても、さらに減少幅が大きくなった。中部空港広報グループでは、5月は連休があり出発直前のインフルエンザ発生であったこともあって、キャンセルが抑制された可能性があるのに対し、6月は1ヶ月を通して影響を免れなかったと指摘した。

 また、国際線旅客便の発着回数も需要の減退に合わせて減少。5月は14%減の2563回であったのに対し、6月は21%減の2310回となった。「計画便数に大きな変化はない」ことから、多くがフライトキャンセルによるものと考えられる。

 ただし、7月は「急速に回復していると聞いている」という。「国内で新型インフルエンザが流行したことで、海外に出るのが危険というイメージがなくなった」との分析で、明るい兆しが見えている状況だ。

 なお、国内線旅客数は21%減の40万196人、旅客便発着回数は10%減の4556回であった。