関空、6月の国際線旅客数は36%減−新型インフルの影響には底打ち感

  • 2009年7月16日
 関西国際空港の2009年6月の航空旅客数は、前年比34%減の85万7300人となった。このうち国際線は36%減の53万8001人で、日本人旅客は31%減の37万6089人、外国人旅客は44%減の13万9528人となった。このほど関空代表取締役副社長に就任した竹内剛志氏は7月15日の会見で、新型インフルエンザの打撃が甚大であったと指摘。5月と6月には、フライトキャンセルなどにより発着回数が約600回減少したという。6月の旅客便発着回数は国際線が3%減の4866回であった一方、国内線は30%減の2827回となった。

 外国人旅客の減少について竹内氏は、マスクを着けた人々が行きかう街の様子がメディアで報道されたこともあって、国外でのイメージにも影響を与えた可能性を指摘。現在は、台湾や韓国からメディアを招聘してイメージ回復をはかる計画を立てているという。

 一方、現在の状況については、「インフルエンザの影響は6月に底を打ったのではないか」との分析。来場者数も回復傾向にあるといい、7月から予定する各種のキャンペーンやイベントで需要喚起や利用促進につなげたい考えを説明した。