成田、夏休みの旅客数は9%減の予想、出国ピークは8月8日−持ち直しに期待

  • 2009年7月10日
 成田国際空港(NAA)の推計によると、7月16日から8月31日の旅客数は前年比9.0%減の336万7700人となる見込みだ。出国者は7.9%減の174万2400人で、入国者は10.1%減の162万5300人の予測。ジェイティービー(JTB)による調査では、景気後退による消費者の支出抑制が旅行者の減少につながっていると推測される結果が出ているほか、7月前半と9月の予約が多いこともわかっている。

 出国の第1ピークは昨年と変わらず8月8日で、対前年同日比3.4%減の4万7300人の予想。第2ピークも昨年同様7月18日で0.9%減の4万5600人となる見込みだ。傾向としては、概ねすべての日で前年を下回っているものの、8月10日から14日はプラス成長する予測だ。7月22日から30日は、7月25日をのぞいて減少幅が10%を超えている。一方、入国では第1ピークが8月15日で4万3000人、第2ピークが8月17日で4万2700人の予想だ。期間中すべての日で前年を下回っている。

 NAAでは、景況感の回復傾向や燃油サーチャージの廃止や値下げを追い風とした間際需要の増加、7月1日に解禁された中国人向け個人観光ビザなどの効果で推計値を上回るよう期待する考えを示している。