ビィー・フリー事業継承の芝情報、安定稼動に自信−新システムも構想進める

  • 2009年7月10日
 旅行・観光産業向けの基幹業務ソフト「Travel WINS」などを展開する芝情報は7月9日、ユーザー交流会を開催した。芝情報は、昨年民事再生法の適用を申請したビィー・フリーソフトの事業を継承。芝情報代表取締役の井上恭治氏は「1年前はどうなるかわからなかったがシステムも安定稼動できている」と語り、安堵の表情を見せた。2009年5月期(2008年6月1日〜2009年5月31日)の業績も税引前当期純利益が約4000万円となるなど「合格点の決算」となったことを紹介し、経営の堅実性をアピール。その上で、集まった旅行会社の担当者に「末永くお付き合いをいただきたい」と語りかけた。

 また、芝情報では現在、新システムの構想を進めている。他社パッケージや素材商品のウェブ掲載の自動化やウェブ予約決済、主要な旅行ポータルサイトへの入稿データ出力機能、法人顧客の見積もり、代理店販売、仕入先手配、社外からのウェブ経由でのアクセスなどの機能を備えたいという。セキュリティーの強固さも向上するほか、アクセス管理など内部統制にも対応する。ASP形態でのシステム提供も可能とする考え。

 こうした機能を拡充する一方、すべてをパッケージ化して導入費用が増加してしまわないよう、顧客企業の販売する旅行商品や業務形態、会社の規模などに合わせて、機能を組み合わせられるようにする。導入費用は、選択した機能の組み合わせで決定するため、柔軟に販売することが可能だ。