関空など、中国、韓国、台湾で教育旅行セミナー、20年度は3府県に約1万人

  • 2009年7月6日
 関西国際空港と近畿運輸局、関西の2府2県1市、関連団体は、ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)の一環として、中国、韓国、台湾での関西教育旅行誘致セミナーを開催する。各地で旅行事業者や教育関係者など50名を対象としたもので、関西の観光地のほか学校交流のマッチング体制を紹介。また、新型インフルエンザの影響についても、安心であることをアピールしていく。セミナーは中国の広州市と深セン市で7月6日から9日に実施、韓国ではソウル市と釜山市で8月、台北市と台中市では11月の実施を予定。また、セミナー開催から2ヶ月後にはそれぞれ、現地の教育旅行関係者を日本に招聘し、訪日教育旅行商品の造成を促す予定だ。

 関空では平成19年度から同事業に参加し、教育旅行の誘致に取り組んできた。平成19年度では京都、大阪、兵庫、奈良の2府2県で受け入れた人数は約1万4000名で、平成20年度は奈良の集計が出ておらず2府1県で約1万人となる見込み。ただし、一部の私立学校などの集計は入っていないため、実数はさらに多いと思われる。セミナーの対象市場の昨年の訪日外客数は、台湾が前年比0.4%増、中国が6.4%増と増加したものの、韓国が円高などの影響により8.4%減と大きく減少している。今回のセミナーで最新情報や学校交流の現状をアピールし、さらなる誘致をはかる。


※訂正案内(編集部 7月7日 16時10分)
訂正箇所:第2段落
誤:平成20年度は大阪の集計が出ておらず1府2県で
 ↓
正:平成20年度は奈良の集計が出ておらず2府1県で

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