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ドバイ、「今こそ!ドバイ」サイト開設、旅行5社などと−連動商品も発売

  • 2009年7月2日
 ドバイ政府観光・商務局は6月1日から10月31日までを「今こそ、ドバイ!」キャンペーン期間に設定、専用サイトを開設した。同キャンペーンは憧れの旅行先でツアー代金が高額な印象が強いドバイについて、より身近な旅先へのイメージ転換をはかり、需要を喚起するのが目的。現在、3泊4日の4ツ星クラスのホテル滞在で10万円前後のツアーも出てきており、キャンペーンに協賛するエイチ・アイ・エス(HIS)、エス・ティー・ワールド、ジャルパック、オーバーシーズトラベル、JTBワールドバケーションズ、近畿日本ツーリスト(KNT)の5社と現地ホテル、オペレーターと協力し、消費者や旅行各社への情報発信を強化する。また、協賛の旅行会社にはツアー用のキャンペーンロゴを用意。参加者への配布用にオリジナルパンフレットや地図を提供しており、既に連動商品も発売されている。

 例えば、JTBワールドバケーションズでは「バージ・アル・アラブ」の開業10周年を記念し、期間限定のルックJTB「もうすぐ10周年企画 気軽にドバイ」を設定。同ホテルの客室仕入を強化し、販売拡大をはかる。ルックJTBのドバイ販売実績は06年度に92%増、07年度に4%増と好調に推移したが、昨年度は7%減と失速。世界的な景気悪化やエミレーツ航空(EK)の中部線減便、運休の影響があるものの、来年にはEKの成田線就航予定など今後の需要の高まりを期待しており、観光需要を盛りあげるねらいだ。ドバイは夏がオフシーズンとなることから、値ごろ感のある旅行代金と特典を盛り込み、販売促進していく。

 経済悪化の一部報道による風評被害が懸念されたが、ドバイ政観によると日本市場に関しては急激な減少はなく、夏以降の予約は持ち直しているという。現地では着工していない施設計画の見直しはあるものの、着工したものは進捗している。政府として観光業を重視することからクオリティを下げない方針であり、通常観光に支障がないという。同観光局では連動企画として、フォトコンテストやブロガーへの招待旅行なども実施し、キャンペーンの目標として期間中の訪問者数を前年比20%増をめざす。


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