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アエロメヒコ航空、年内の成田線増便めざす−観光局もプロモーション積極展開

  • 2009年6月25日
 アエロメヒコ航空(AM)は、現在週2便で運航する成田/ティファナ/メキシコシティ線を年内に週3便に増便したい考えだ。メキシコ観光局と6月24日に共催した旅行業界向けの昼食会で、AMディレクター・オブ・セールス・インターナショナル&アライアンスのガブリエル・パルラ氏が説明した。パルラ氏は「日本市場は非常に重要」と語り、「(旅行会社に対するサポートも)できる限りのことをする。まずは何ができるかを話しあいたい」と強調した。

 パルラ氏は、増便は現在のところあくまで計画段階で「政府間の交渉も必要」であるものの、増便により日本在住の南米出身者など新しい市場の開拓に取り組みたい考え。AMディストリクト・セールス・マネージャーの加藤欣弥氏も、増便が実現すれば旅行商品の増加や、メキシコ経由南米の旅行需要も取り込めると分析する。増便の際には、以遠路線が充実するメキシコシティへの直行便も視野に入れているという。

 なお、成田/ティファナ/メキシコシティ線は、2006年11月の就航以降、ロードファクターが概ね7割から8割と好調に推移。新型インフルエンザによる影響を受けた後も、現在は回復してきているという。


▽メキシコ観光局、4エリアの魅力を訴求

 メキシコ観光局駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏は、「カンクンとユカタン半島」「メキシコシティ周辺」「中央高原」「ロス・カボス、バハ・カリフォルニア、チワワ鉄道」の4エリアへの旅行需要を喚起する方針を示した。カンクンとユカタン半島は「マヤ文明へのゲートウェイ」、メキシコシティ周辺は「旧アステカの首都」で5件の世界遺産を有することがポイント。また、中央高原は銀の取引で栄えた「銀の道」であり、メキシコシティを含めて10件の世界遺産が登録されている。ロス・カボス、バハ・カリフォルニア、チワワ鉄道は太平洋沿岸エリアとして、ビーチなどの魅力を打ち出す方針だ。

 具体的なプロモーションの計画としては、JATA世界旅行博に向けてブロシャーを作成中であるほか、FAMツアーも計画。また、JATA世界旅行博の終了後には地方を含めてセミナーを開催する予定だ。なお、7月には絵画展なども予定している。


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