Marriott Bonvoy

ジェットスター航空とNSW州、戦略的パートナー提携、共同でプロモ実施

  • 2009年6月19日
(メルボルン発:本誌 高橋絵美) ジェットスター航空(JQ)とニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州政府は国内外からの観光客増加を目的に、戦略的マーケティング・パートナーシップを提携、7月1日から活動を開始する。メルボルンで開催されているオーストラリアの旅行見本市「ATE2009」の会場で、NSW州政府観光大臣のジョディ・マッケイ氏とJQのCEOであるブルース・ブキャナン氏が発表した。

 この提携は3年間契約で、総額1800万豪ドルを双方が半分ずつ投入し、日本を含む主要マーケットを対象に同州のプロモーション活動を実施する。特に日本市場向けには現在、JQは成田、関空からゴールドコーストへの直行便を運航していることから、ゴールドコーストを基点とした同州北部の旅を提案し、露出を強化する。初年度は日本向けに100万豪ドルを投資。主に、予約に直結する機能を備えた消費者向けのオンラインプロモーションを展開する予定だ。

 マッケイ氏は「今年は観光産業にとって非常に難しい時。だからこそ州政府としてできるだけサポートをしていきたい。今回の投資と提携もそのひとつ」と、長期にわたるパートナーシップ契約の意義を語った。また、ゴールド・コースト空港はクイーンズランド州の南端にあり、空港自体に両州の分かれ目があることから、クイーンズランド州政府とも今後、協力をはかっていきたい考えを示した。


▽JQ、日本路線のロードファクターは70%を維持

 JQのブキャナン氏は今回の提携に関し、「シドニーをはじめ、NSW州の北部はJQの路線網を生かせる地域。一定の長い期間に同じパートナーとプロモーションできることは効果的」と、今回のパートナーシップへの期待を語った。

 また、会見では「JQにとって、日本市場は最大で最重要なマーケット」と強調。現在は、新型インフルエンザなどの影響で落ち込んでいるものの、日本/オーストラリア路線は就航以来、約70%のロードファクターを保っていると説明した。「さまざまなプロモーション活動により、日本市場におけるJQの認知も上がってきた」と述べ、特にタレントのベッキーさんを使用したTVコマーシャルが効果的であったという。今回のパートナーシップとは別に、引き続き年間3000万豪ドルを日本市場に投入し、さまざまなプロモーションや広告を展開していく。