観光活性化フォーラム
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WHO、新型インフルのフェーズを6に引き上げ−引き続き「冷静対応」を要請

  • 2009年6月12日
 世界保健機関(WHO)は、新型インフルエンザの警戒水準を最も高い6に引き上げた。WHO事務局長のマーガレット・チャン氏が6月11日に記者会見を開催して宣言した。これは世界的な大流行(パンデミック)が発生したことを意味する。チャン氏は、「現在、74ヶ国で3万人近い感染者が確認されている。これは氷山の一角でしかない」とし、「さらなる感染拡大も避けられないと考えられる」と強調。

 一方、「過去5年間に実施してきたパンデミックへの準備の利益を享受できる」と言及。旅行の制限や、国境の閉鎖は現時点ではすべきではないと強調した。

 なお、観光庁によると、フェーズの引き上げによる施策の変化は今のところないという。政府は先ごろに毒性の弱さなどを考慮して基本的対処方針を引き下げており、今後の方向性についての判断が必要との考えだ。日本旅行業協会(JATA)でも、同様の方針を示している。