JTB、中部の夏の需要喚起で価格訴求商品を投入−燃油廃止で割安感打ち出す

  • 2009年6月12日
 JTBワールドバケーションズは、中部地域の夏の需要喚起に向け、名古屋出発の価格訴求型海外旅行商品の販売を開始した。航空会社が7月から9月の燃油サーチャージを廃止または減額することを受け、割安感のあるホテルと組み合わせた。新型インフルエンザの影響で海外旅行の取消しが相次いだが、この傾向も収まりつつあり、7月以降出発分の予約も夏休みや9月の連休を中心に増加。価格訴求型商品の投入により、市場回復の起爆剤としたい考えだ。

 特に、燃油サーチャージ額が高かった方面ではお得感が増すことから、ヨーロッパやハワイを打ち出す。消費者の反応も良いといい、ハワイでは家族向けツアーが好調で、7月から9月出発の予約は前年比28%増で推移しているという。今回の価格訴求型商品では、例えばヨーロッパ方面の「お得だね!」シリーズで、昨夏の燃油サーチャージ額が往復で5万6000円かかっていた日本航空(JL)を指定。旅行代金は、パリ5日間で11万9000円からに設定した。