日本旅行業協会（JATA）のVWC2000万人推進室では、海外への興味を喚起する学園祭の企画を募集し、優秀な企画には活動費用として30万円を支援する。VWC2000万人推進室ではこれまで、若年層の海外旅行離れについて市場調査やタウンミーティングなどに取り組んでおり、その一環として今回は学生にターゲットをしぼり、自ら企画を考えて学園祭で実施することで海外への興味の喚起をはかる。また、国際的な人材育成をサポートするねらいもある。

　VWC2000万人推進室室長の澤邊宏氏は、「学生時代に海外に訪れた人は社会人になってからも海外を訪れる率が高いという調査結果が出ている」と話し、学生自らが企画を考えることで海外に対する関心を高め海外旅行者数の増加につなげるねらいだ。今回の企画は2008年夏ごろから計画していたもので、観光学部などとの話し合いを重ねて実現した。JATAでは、優秀な企画には活動費用30万円のほか、各国の観光局や旅行会社への協力依頼などをおこなう。応募資格は日本の大学や短期大学、専門学校に在籍する学生または学生団体で、学部は問わない。全国大学生活共同組合連合会などを通じて募集する。また、選出された企画実行者は9月18日のJATA世界旅行博にて企画内容および進捗状況を公開発表する。募集要項は下記の通り。


▽学園祭応援プログラム　募集要項
募集期間：6月1日〜7月10日
募集内容：2009年9月から2010年5月に開催する学園祭で実施する若者に海外への興味を喚起させる企画
提出書類：企画書、応募団体（者）プロフィール、予算書※JATAホームページでダウンロード可
応募先：vwc@jata-net.or.jp
審査、発表：JATA審査委員会で5件選出、メールでの連絡とともにホームページで7月中旬に発表