Marriott Bonvoy

カリフォルニア、多様な素材提案し商品造成促す−セールスツールも作成

  • 2009年6月10日
 カリフォルニア州観光局(CTTC)は6月9日、現地から16団体を招いたセールスミッションを開催し、日本の旅行業界向けに今後のプロモーション方針を説明した。CTTCディレクター・インターナショナル・マーケティング/アジア・パシフィックのマシュー・ブーン氏は、「経済危機や新型インフルエンザなどの影響を一時的に受けたものの、日本は長期的に期待できるマーケット」と評価し、2008年の広告活動の成果をふまえて今年度から旅行業界向けのプロモーションやマーケティングに注力することを伝えた。会場では、各都市の観光局やホテル、テーマパークなどが最新情報を紹介したほか、ワークショップを開催、積極的な情報交換や商談をおこなっていた。

 2008年は消費者向けに「なんでもアリフォルニア」のメッセージを活用した大規模な広告キャンペーンを展開、カリフォルニアにおける観光素材の多様性をアピールした。キャンペーン後におこなった広告効果測定調査では、実際に訪問した人の観光スポット数や消費額が増加したという。こうした成果から、消費者向けの需要喚起や認知向上だけでなくさらなる訪問者数の増加をはかるため、多様なパッケージ商品の造成に注力していく。まず、カリフォルニアの魅力をワイン&フードやロハス&癒し、ドライブなど10のテーマに分けて紹介する旅行会社向けのセールスガイドを作成、商品バリエーションの充実や新たな商品造成につなげるねらいだ。このほか、セミナーや研修旅行や共同プロモーションの実施も検討しており、特に、共同プロモーションにおいては、2010年には予算を割り当てておこないたいとの意欲を見せていた。ブーン氏は経済危機などで厳しい環境であると認めながらも、「日本向けの予算を変更する予定はない」と話し日本市場を重視する姿勢を示した。

 また、2009年10月頃に公開する映画、「サイドウェイ」の舞台がカリフォルニアであることから、映画と関連付けた商品造成も促した。同映画は、2004年のアメリカ映画を日本版にリメイク、4人の男女がカリフォルニアを旅するという作品で、ワイン&フード、ドライブなどがテーマとなっている。このほか、引き続き消費者向けには「なんでもアリフォルニア」キャンペーンを継続し、テレビ広告や雑誌などで展開する。