新型インフルによるキャンセル件数は1万2700件、影響額は44億円−ANTA調査で

  • 2009年6月8日
 全国旅行業協会(ANTA)によると、全国ANTA会員1283社の5月、6月以降の旅行のキャンセル件数は1万2700件となった。これは、ANTAが5月22日から27日にかけて、会員各社に向けて実施した調査で、新型インフルエンザによる国内外の旅行のキャンセルおよび、延期による影響を数値で取りまとめたもの。ANTA会員の全5590社のうち約23%にあたる1283社から回答があった。ANTAでは、全国的に網羅した会員の数値を積み上げているものの、大阪や兵庫などへの影響が多かったとの見解を示している。

 また、キャンセルとなった人数は約25万人、キャンセルによる影響額は約44億円におよぶ。延期になった旅行は約8000件で、人数は約98万4000人、延期による影響額は18億5000万円となった。このうち、キャンセル料を収受したかどうかの調査はおこなっていない。ANTAでは調査結果について今後の委員会などで明示し、周知をはかる。