ジェイティービー（JTB）は2009年度、インターネット経由やコンビニエンスストアでの旅行販売を含めた「eコマース」部門で、前年度比31％増の1200億円の取扱額をめざす。ネット経由の予約を店舗で支払うケースも含む。09年度は特にオンラインの宿泊販売を強化する方針で、オンライン宿泊販売の取扱額は39.2％増の731億円をめざす。

　JTBでは、2009年度を初年度とする新中期経営計画でもウェブ事業への注力を掲げており、09年度の目標設定もこの一環。08年度の宿泊販売実績では、全販売チャンネルの合計が1.5％減であったなか、eコマースは4.3％増とプラス成長。また、普通航空券の販売でも、J'sNAVIやBzitによるオンライン販売は2.8％増となるなど伸びている。しかし、JTB常務取締役の志賀典人氏は、「JTBのウェブサイトはユニークユーザー、訪問数とも多いが、他社と比較してコンバージョンレート（成約率）が低い」と課題を指摘。今後は、商品の魅力や操作性の向上、会員へのアプローチの強化などに取り組む方針だ。

　なお、同じく重点事業として位置づけるグローバル事業では、同事業の中核占める訪日旅行の取扱額で18％増の446億円をめざす計画だ。


▽関連記事
◆JTB、新中計は「Next Global Challenge」、100周年に向け3つの成長シナリオ（2009/06/01）


※訂正案内（編集部　6月5日　午後3時15分）
訂正箇所：第2段落
前：J'Navi
　↓
後：J'sNAVI