富士山静岡空港が開港、国際線2路線と国内6路線から

  • 2009年6月5日
 富士山静岡空港が6月4日、開港した。当初予定の3月開港から3ヶ月遅れとなったが、日本航空(JL)の福岡線が無事に離陸。静岡県空港管理事務所によると、同日に予定されていた便は、チャーター便を含めてすべて滞りなく運航されたという。また、来場者数は20時20分時点で9500名であった。

 空港のウェブサイトによると、5月12日現在で就航が決定している路線は、国際線が2路線週18往復、国内線が6路線1日10往復だ。国際線は、ソウル線に大韓航空(KE)とアシアナ航空(OZ)、上海線に中国東方航空(MU)が就航。国内線では日本航空(JL)と全日空(NH)が札幌線、JLのみ福岡線、NHのみ沖縄線を運航するほか、7月23日からはフジドリームエアラインズが小松線、熊本線、鹿児島線に就航する。

 国際線については、空港が中国各地や香港、台北、バンコク、シンガポール、グアム、ハワイなどへの就航も航空会社各社に働きかけているところ。ただし、MUが新型インフルエンザによる影響から6月中の運航便の約半数をキャンセルするなど、厳しさも垣間見える。国内線でも、6月3日に静岡県がJLとの間で福岡線の運航支援に関する覚書を締結し、2009年度に福岡線の有償旅客の搭乗率が目標とする70%を下回った場合、運航支援金を支払うことが正式に決定している。

 なお、現在の滑走路の長さは当初計画の2500メートルには達していない。これは、空港西側の一部地域に存在する立ち木が航空法で制限される高さを超えていたことや追加工事が必要であったため、2200メートルでの暫定運用に方針を切り替えたもの。すでに立ち木は伐採されており、完全運用に向けて準備が進められている。