名鉄観光、夏旅キャンペ実施で海外旅行取り込み強化−販売目標は1万8000人

  • 2009年6月4日
 名鉄観光は夏期商品の販売を強化する。景気後退や新型インフルエンザの影響で需要が伸び悩む中、夏期商品の販売を重視、特に新型インフルエンザなどの影響で低迷したゴールデンウィーク後の取扱を夏期に取り戻したい考えだ。金券をプレゼントする夏旅キャンペーンなどを展開し、海外パッケージツアーのみで前年比43.5%増の1万8000人の取り扱いをめざす。

 キャンペーンでは、キャッチコピーを「あなたはこの夏、誰と旅しますか?」に設定。旅行代金にあわせて最高で5000円の金券をプレゼントするというもので、7月1日から9月30日出発の顧客を対象とし、8月16日までの申込を受け付ける。燃油サーチャージ額の値下げや廃止などを追い風に、販売は堅調に推移しており、同社の強みであるヨーロッパ方面のほか、韓国を始めとする近距離方面が前年よりも順調に伸びている。このほか、団体旅行の需要を見込み、スポーツ大会や海外研修など近距離方面のツアーなどで増収をはかる。国内旅行では、1000円の高速道路利用料がお盆前後の9日間にも適用できることにあわせて、個人向けに「まいやど」などの宿泊券販売を強化。提携販売も含めて11.7%増の43万人の取扱をめざす。

 このほか、各営業部ごとで販売戦略を決定。関東では、パッケージコンテストやDM発送などをやめ、効率的な販促を推進。海外では円高や燃油サーチャージ額値下げのメリットを訴求した韓国をメインに販売、国内は、まいやどを充実させ、3世代向け商品の企画造成をおこなっていく。