アマデウスの2008年の総予約数は、2.1％減の5億2660万件となった。一方、航空会社の航空予約数は0.6％増の3億6420万件と微増した。市場全体が縮小傾向にあるなか、予約数が増えたことによりアマデウスの市場シェアは1.7ポイント増となった。また、2008年の旅行会社でのGDS経由の航空予約に占めるアマデウスのシェアは35.6％であった。

　2008年にアマデウスの基幹ITソリューションを利用した航空会社に搭乗した旅客者数は、前年比55.9％増の1億9300万人となり前年を上回った。これは、Amadeus　Altea顧客管理ソリューション（CMS）のモジュールを2つ以上利用する航空会社に搭乗した旅客者数で、6月2日から公表している数値。アマデウスではこうした数値を指標としながら、市場の位置付けを高めながらシェア拡大と事業の多角化を推進する方針だ。