Marriott Bonvoy

メキシコ大使、インフル禍の沈静化を強調−リカバリーキャンペーンも

  • 2009年6月1日
 駐日メキシコ大使のルイス・カバーニャス氏は5月29日、記者会見で新型インフルエンザをめぐる混乱が収束し、日常生活や観光を含む経済活動も正常化したことを強調した。カバーニャス氏は、日本政府が5月22日、メキシコに発出していた感染症危険情報を「十分注意してください」に引き下げたほか、訪日メキシコ人に対するビザ免除措置の一時的な停止も解除したことを歓迎。その上で、「メキシコは衛生面を含めて安全な国。全てが平常通りに戻っており、全世界から観光客を歓迎できる容易ができている」と訴えた。

 メキシコ観光局駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏によると、感染者は減少傾向にある。しかし、観光へのダメージは大きいといい、日本市場についてカバーニャス氏は、「心理的にネガティブなイメージが広まってしまい、影響はかなり大きい」と分析。その上で、早急なリカバリーに向けてキャンペーンを計画していることを説明した。

 キャンペーンは、メキシコ国内、北米、ヨーロッパと中南米、アジアの順番に実施エリアを拡大していく方針で、日本での実施時期は未定。ただし、2009年が日本メキシコ交流400周年であることから、この記念事業と組み合わせて効果を高めたい考えだ。

 なお、感染者が発生した日本からの観光客を迎えることについて、カバーニャス氏は「(日本人観光客を)恐れるようなことはまったくない」とし、「うわさや風評に惑わされるべきではない」と語った。その上で、「科学的なデータを用いて客観的に判断しつつ、粛々と活動を進めていくことが最重要」と強調した。