レイルヨーロッパ、夏のウェブキャンペ実施−高速化アピールし認知向上を

  • 2009年6月1日
 レイルヨーロッパジャパン(REJ)は日本でのさらなる認知向上と販売促進をねらい夏のウェブサイトキャンペーンを展開する。5月29日に開催したREJプレスブリーフィングでは、レイルヨーロッパ(RE)本社からセールスディレクターのフローレンス・パスキエ氏が来日、「2008年の秋以降、現在は日本がトップの市場でREにとってメインマーケット」と挨拶し、積極的な姿勢を示した。2008年の全世界での販売額は1億2000万ユーロで、日本は約2000万ユーロ。2008年1年間の販売額シェアでは韓国、オーストラリアに続き第3位だったものの、オンライン予約ウェブサイトの立上げや円高傾向などもあり秋以降に堅調に推移。まずは、夏休みにあわせてウェブサイトキャンペーンを展開し、REJの認知向上やオンライン予約の取扱拡大をはかっていく。

 今回のキャンペーンはフランス国鉄の列車に乗車できるフランスレイルパスと、イギリスとフランスを結ぶユーロスターが対象で、いずれもREJのウェブサイトでチケットを購入する場合にのみ適用となる。6月15日から7月15日までは、フランスレイルパスを購入すると通常1区間1300円の座席指定料金が無料となる。また、6月2日から7月1日までは、ユーロスターのレジャーセレクトクラス運賃を通常より安く提供する。例えば、ロンドン/パリ線の普通運賃4万200円のところ1万1500円に設定。よりゆったりと快適に鉄道旅行を楽しめるとして同クラスの販売促進をねらう考えだ。

 また、パスキエ氏は日本でのチケット販売状況について、「パスが60%、区間乗車券が40%」と述べ、日本人の旅行スタイルについて、「休暇が比較的短い日本人は少ない時間で多様なスポットを巡ったり体験したいという傾向があるようだ」と分析する。これをふまえ、鉄道ネットワークの充実や、新線開通によりさらなる所要時間の高速化が進むことなどをアピールしていくという。パスキエ氏は、「オンライン予約だけでなく、日本では旅行会社を通じた予約が多いためBtoBサイトの導入などでさらに販売を強化していきたい」と力強く語った。