第1種旅行業のメトロポリタン（観光庁長官登録1692号）が営業を停止している。東京の事務所前には5月21日から「営業を自粛」しており、来客にも対応しかねる旨の文書を掲出。また、これとは別に同日付で、関係者あてに代表者名で廃業報告書を送付しており、廃業の日付を20日と説明。関係者の業務に影響を与えることを謝罪しつつ、「本日以後のツアーにつきましては、まことに恐縮ですが他社にお振り替えくださる様」求めている。

　同社ウェブサイトによると、同社はフィリピンのツアーオペレーターとして1979年に営業を開始。1982年の日本法人設立後、1999年に第3種、2003年に第1種旅行業を取得していた。日本旅行業協会（JATA）や日本海外ツアーオペレーター協会（OTOA）の正会員であるほか、国際航空運送協会（IATA）代理店でもあった。事業内容では、オペレーター業務のほか、パッケージツアーやユニット素材の卸売、航空券の代売を実施しており、オペレーターとしてはフィリピンやスリランカ、ベトナム、中国などを手がけていた。