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香港、4月の日本人訪問者数は13%減−食文化やMICEで取り込み強化

  • 2009年5月21日
 香港政府観光局(HKTB)によると、4月の日本人訪問者数は暫定値で前年比13%減の8万1442人、1月から4月までの累計では5.1%減の39万7537人となった。また、全世界からの訪問者数は1.5%増で、中国本土からが11.4%増と大きなシェアをほこり、中国以外からの訪問者数は11.2%減と前年を下回った。HKTBマネージャー東日本の河原靜氏は、「中国本土をのぞいた数値では、日本は悪くない」と評価。「2009年は日本香港観光交流年なので引き続き努力していく」と述べ、交流年にあわせたイベントのプロモーションを展開する。

 2009年を香港フード&ワイン・イヤーと名付けて香港でのイベント開催やクーポンを提供。これは、香港の食文化を現地で体感するというもので、ワイン税が無料になったことも含めてアピールする。秋にはワインフェアやワインカーニバルなどのイベントも開催予定で、クーポンを付けたブローシャを配布して一般消費者向けに訴えていく。また、トラムを利用しながら各スポットのグルメを満喫する「トラムでぶらりグルメ下車」と名付けたプロモーションを展開。自分で巡ることでより香港の奥深さを知ってもらうことで、FITならではの香港滞在の楽しみ方を提案する。

 このほか、MICEビジネスも引き続き注力していく。トレードフェアや展示会などをおこなう香港貿易発展局による情報やノウハウを共有することで、より細かいサポートをおこなう。特に、日本の地方マーケットや企業に向けて積極的に展開する。地方マーケットは展示会参加などについてコネクションがないことやアクセス方法が十分でないことから、資料提供やセミナーを開催し需要の取り込みをはかる。