パウワウ開幕、4500名超の参加予測−海外の参加者に新型インフルの影響なし

  • 2009年5月18日
(マイアミ発 特派:宮田麻未) フロリダ州マイアミで5月16日からはじまった、USトラベル・アソシエーション主催の「インターナショナル・パウワウ2009」は、世界的な経済情況、新型インフルエンザの問題など、旅行業界にとっては楽観できない情況にもかかわらず、世界70ヶ国から4500名以上の参加者が見込まれている。最終的な登録が修了していないので、正確な数字は出ていないが、昨年度をやや下回る程度で落ち着きそうだ。

 日本からの参加予定者の中には、「全社的に海外出張を見合わせるよう通達があったので取りやめた」という人や、「新型ウイルスの感染を心配して取りやめるわけではないが、今回のことで旅行のキャンセルや延期が多く、オフィスを長期間、空けることができない」などの理由で参加を見あわせた人もいる。しかし、日本以外の国からの参加者からは「参加、不参加の決定に新型インフルエンザへの懸念は考えられない」との声が多く聞かれた。会場でも、マスクをしている人はまったく見かけなかった。

 16日と17日は展示やマイアミ周辺のファムツアーなどが開催され、本格的な見本市・商談会は18日から20日まで催される。17日の夜は、アールデコ建築の並ぶマイアミ・ビーチの砂浜に特設会場を設け、ビーチ沿いのコミュニティを象徴する音楽やエンターティンメント、食べ物などがずらりと並んだ。マイアミ・ビーチはマイアミ観光で最も人気のあるスポットの一つ。週末のにぎやかさと海から聞こえてくる波の音やラテンミュージックが交じりあって、いかにもマイアミらしいウェルカムパーティになった。(写真:神尾明朗)