旅行業倒産件数、4月は7件で4億9800万円−小規模倒産多く

  • 2009年5月15日
 東京商工リサーチ(TSR)によると、4月の旅行業倒産件数は7件(前年:10件)で負債総額は4億9800万円(前年:12億3400万円)となり、小規模倒産が多かった。前年と比べると件数、負債額ともに減少している。TSRでは、4月からの燃油サーチャージ額の値下げなどにより、一時的に環境が回復した可能性もあるとしている。ただし今後に関しては、新型インフルエンザの影響により企業の海外出張や旅行手控えなどの動きもあることから、業績が悪化する旅行業者が増えることも考えられると見ている。

 また、宿泊業倒産件数は12件(同:9件)で、負債総額は303億4700万円(同:94億700万円)と大幅に増加した。これは、群馬県の中沢ヴィレッジや山形県の斎長などの大型倒産があったためで、経済環境の悪化により地方のホテルや旅館などから倒産が発生しているという。