Marriott Bonvoy

アルパインツアーとクラツー、今夏ザルツブルクのハイキングツアーに注力

  • 2009年5月14日
アルパインツアーサービスとクラブツーリズムの2社はこのほど、夏のザルツブルク州のハイキングツアーを造成、オーストリア政府観光局と連携して積極的なプロモーションを展開している。創業40年で登山やトレッキングの旅を専門に取り扱うアルパインツアーと、現在「あるく倶楽部」「クラブヨーロッパ」に10万人以上の会員を有するクラブツーリズムでは、これまでもオーストリアのハイキングツアーを企画・催行してきたが、この夏は「ハイキング&カルチャー」をテーマに、ザルツブルクの高原(アルム)ハイキングと、音楽や芸術など文化的要素を組み合わせた新しいプログラムを打ち出している。50代以上のシニア層を中心に、各コース20人程度の集客をめざす考えだ。

 ザルツブルク州観光局では、かねて同州の高原ハイキングの魅力を日本市場にアピールしてきたが、オーストリア政府観光局が「オーストリアのパイオニアエージェント」として選出した2社の協力により、このほど具体的な企画が実現。5月12日には、オーストリア政府観光局主催の消費者向けイベント「オーストリア・アルプスの集い」が東京で開催され、2社のほか、オーストリア航空(OS)も参加した。これにあわせて来日したザルツブルク州観光局マーケティング部長のゲアハルト・レスコバー氏は、イベント前に行われた記者会見の場で、「今回の企画は2年前から動いていたが、今日この場で紹介できることを大変嬉しく思う」と挨拶、ザルツブルク州の自然と文化を改めてアピールした。

 イベントは3部構成の内容で、登山家の岩崎元郎氏によるトークショーやオーストリアからの音楽家の演奏で会場を盛り上げた後、各社のプレゼンテーション、そして最後は現地の職人と共にお菓子作り体験などが行われた。会場には2社の顧客約250名が参加し、その場で各社15件前後の申込みがあったという。アルパインツアーサービス取締役営業企画部長の芹澤健一氏は、「オーストリアの魅力を(お客様が)肌で感じられる画期的なイベントだった」とイベントが成功に終わったことを強調した。また、クラブツーリズムヨーロッパ旅行センター支店長の手塚秀一氏も「予想以上の成果が得られた」と話し、「集客目標を上回る可能性もある」と期待を寄せた。オーストリア政府観光局と2社は今後3年間、継続して連携をとっていく姿勢を示している。