関空と中部のゴールデンウィーク実績、予測下回る−韓国、中国、ハワイ好調

  • 2009年5月13日
 関西国際空港と中部国際空港のゴールデンウィーク期間の出入国者数がそろった。出国者数の当初の予想では、関空は前年比5%増、中部は5.3%増と見込んでいたが実績は伸びず、前年並みに留まった。出国者の方面別を見ると、明暗が分かれた。両空港発で前年を上回ったのは韓国、中国、ハワイで、中部では香港・マカオも7%増と増加した。一方、北米、オセアニアなど、提供座席数が減少した方面は大きく減少している。

 関空の期間中(4月25日〜5月6日)の出入国者数は4.9%減の31万2600人で、このうち出国者数は2.2%減の16万500人。方面別では近距離デスティネーションが好調で、韓国が6.7%増の3万5100人、中国が16.3%増の3万600人と上回ったほか、香港も1.7%減の1万1400人で健闘した。またハワイが12.5%増の8100人で大きく増加している。

 中部の期間中(4月28日〜5月6日)の出入国者数は8%減の10万9500人で、出国者数は1%増の5万4800人であった。方面別では機材が大型化し、チャーター便の回数が増加した韓国が、26%増の1万3000人と大きく数を伸ばした。また、中国は14%増の9900人、ハワイが13%増の3400名、タイも16%増の3700名と増加している。また、シンガポール、グアム・サイパンはほぼ前年並みを維持した。一方、就航便の運休や減便の影響で、北米が87%減、オーストラリアが43%減と大きく減少したほか、中近東は実績なしとなった。



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