楽天トラベル、09年度第1四半期の営業利益は36.5%増−レジャー需要が増加

  • 2009年5月13日
 楽天トラベルの2009年度12月期第1四半期決算(2009年1月1日〜3月31日)の売上高は前年比14.0%増の42億2300万円と好調で、営業利益も36.5%増の18億1200万円と大幅に増加した。広告販売が好調だったことに加え、営業費用管理や抑制などの効率性向上施策が奏功した。また、国内外の施設予約や海外航空券、国内外ダイナミックパッケージなど予約受付時の料金を合算した流通総額は10.5%増の7163億円で、予約泊数は65万8000泊となった。楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は、「出張マーケットの冷え込みをレジャー需要がカバーしている」とレジャー需要取り込みの拡大を評価。さらに、今後の夏休みのレジャー需要を見込み、第3四半期の連結会計期間においては売上高がほかの四半期に比べて高くなると見込んでいる。

 また、楽天トラベルでは今後も「総合(旅行会社)化」をめざす方針だ。代表取締役社長の岡武公士氏は、3月から販売を開始した新幹線、レンタカー、宿泊施設のパッケージ商品について触れ、「楽天トラベルの募集型企画旅行を販売したことは大きい」と話した。このほか、女性をターゲットに旅行スタイルを提案するウェブマガジン、「旅色LuxuryStays」や全国から厳選した約20の宿泊施設紹介コーナーなどコンテンツを拡充、需要の取り込みが好調なレジャーマーケットに向けてさらなる取り込みに期待がかかる。

 なお、新型インフルエンザによるゴールデンウィーク期間中のキャンセルについては、航空券のみ100名ほど発生した一方で、ホテルやダイナミックパッケージ商品でのキャンセルはなかったという。具体的な理由については不明であるものの、現時点では第2四半期決算に向けて新型インフルエンザによる影響は大きくないとの見通しを示した。


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