成田空港CS協議会事務局は「CSアワード2009春」の受賞者を選出、先ごろ授賞式を実施した。今回受賞したのはANAエアサービス東京の八幡知世さんと小澤結花さん、全日空商事の花香順子さん、畳指香代子さん、浅野ふみ子さん、JALスカイサービスの藤川友紀奈さん、グリーンポート・エージェンシーの衣斐悠葵さん、JALスカイサービスの野上比奈子さん、成田空港美整社の小谷清人さんの6件9名。

　受賞者のうち藤川さんは、空港のファーストクラスラウンジに入った旅客が、空港へ向かう途中のJRに置き忘れたバッグへの対応で感謝のメッセージが寄せられた。忘れ物は見つかったが、旅客はアメリカ在住でしばらく日本に戻らないものの、出国手続きを済ませた後だったので、自身での手続きができなかった。そのため旅客の委任状を持参し、日本の実家への送付の手続きをしたという。また、野上さんは機内に預け入れたワインを気にしている旅客への対応でメッセージが寄せられた。旅客にとって「大切なワイン」で、それをアメリカまで持って行きたい希望であったが、クレームタグがなく、ボトルを保護する梱包もなかったため、大変心配していたという。野上さんがワインの所在と状態の確認の依頼を受け、確認を担当者に依頼したところ、該当のワインがあったため、梱包してタグを付けて搭乗便のコンテナに搭載するように指示をした。両名とも「今、お客様のためにできることはないか？」を心がけて接客しているという。

　このほか、友人へのお土産をリムジンバスのターミナルに忘れた出国予定の外国人旅客に対し、リムジンバスや搭乗予定の航空会社と連絡して出発に間にあうようにお土産を受け取れる手配をするなど、旅客の気持ちを汲んだ対応へのメッセージが多かった。