日本旅行、3月の海外旅行販売額は22%減−国内団体旅行は微増

  • 2009年5月11日
 日本旅行の3月の販売額は、前年比12.7%減の315億8093万5000円となった。このうち、海外旅行販売額は22%減の91億1039万7000円で、団体旅行は12.4%減の19億7939万6000円、企画旅行は5.4%減の51億4141万9000円であった。団体旅行では一般団体が12.2%減、教育旅行団体が12.5%減とともに前年を下回った。企画旅行では、他社企画が18.7%減の10億3555万8000円となった一方で、マッハ、ベストツアーが1.2%減の41億586万1000円となり、微減に留まった。日本旅行によると、アジア方面の需要が人員ベースでも38%増となったことで販売額をけん引したという。ヨーロッパなどの長距離方面は、燃油サーチャージ額が値下げとなった4月以降に回復すると予測する一方で、新型インフルエンザなどの影響への懸念もあるようだ。このほか、個人旅行は企業の出張抑制などが顕著となり、51.8%減の15億9448万5000円となった。

 国内旅行では団体旅行のうち一般団体が0.3%増の20億3234万6000円、教育旅行団体が7.6%増の12億9804万4000円となり、合計で3.0%増の33億3039万円と前年を上回った。日本旅行では、これまで社員旅行で海外を訪れていた企業などが世界的な経済不況の影響などを受けて国内へとシフトしたと分析。このほか、企画旅行では赤い風船が4.9%増の74億6877万9000円、他社企画が11.9%減の13億4202万4000円となり、合計で2.0%増の88億1080万3000円となった。なお、国際旅行は33%減の3億8940万6000円となった。