デンマーク、日本市場を重視―体験型旅行から学ぶ旅行を提案

  • 2009年4月28日
 スカンジナビア政府観光局(STB)は4月22日、ビジット・デンマークCEOの来日にあわせて旅行業界紙向けに記者会見を開催した。この中でビジット・デンマークCEOのドーテ・キレリッヒ氏は、アジア市場の中で中国やインドなどが新興市場として伸びてきているものの、「日本からの旅行者は安定的に訪れており、消費額も高い」と評価し、引き続き日本市場を重視する姿勢を示した。さらに、「日本人は目的意識を持ってデンマークを訪れており、自ら文化を体験して理解している」と分析する。今後は、体験型の旅行からスカンジナビアならではのライフスタイルやデザインなどを学ぶ旅行やスタディツアーなどを提案した。

 今回の来日は、スカンジナビア政府観光局(STB)が2009年から開始した「ジョブ・エクスチェンジ・プログラム」にもとづくもの。これは、マネージャークラスのスタッフの仕事内容を交換し、互いのマーケットの動向を把握したり、新たな目線を取り入れることを目的としている。このほどキレリッヒ氏は、STBアジア太平洋地区代表のソーレン・レアスコウ氏と1週間仕事内容を交換、日本、韓国、中国、インド、オーストラリアの中から日本にのみ来日した。キレリッヒ氏は、「今後は、全スタッフを巻き込んで2、3年に1度ずつ実施していきたい」と話し、国際的な考えを養うことでマーケットに対して敏感でいられることを訴えた。