Marriott Bonvoy

チェコ、日本市場向けにMICEやスパなどの新たな観光素材を提案

  • 2009年4月28日
 チェコセンター観光部は4月24日に開催したセミナーで、現地からMICEやスパの担当マネージャーが初めて来日し、MICEやスパを新たな観光素材として打ち出した。2008年のチェコへの日本人訪問者数は12万3408人でアジアではトップのシェアを誇る。現在、ウィーンとの周遊ツアーや、プラハとチェスキー・クルムロフなどを組み合わせたツアーがメインとなっているが、日本市場ではあまり知られていない素材を紹介することで多様な需要を取り込むねらいだ。駐日チェコ共和国特命全権大使のヤロミール・ノヴォトニー氏は、多様な魅力を紹介しつつ、MICEデスティネーションとしては、「1月から6月にかけてEUの議長国を務めており、首脳会談にも対応できる施設を備えている」と自信を示した。

 チェコ共和国で最も広い「プラハ・コングレスセンター」は、最大で9000名が収容でき、20室の会議ホールを備える。さらに、8000名を収容可能な国際展示場やエキシビジョンセンターなどを備えるほか、2010年にはズリンに新たなコングレスセンターを設立する予定だという。スパについては、個人的に治療で利用する場合がメインであるものの、最近ではゴルフと組み合わせたツアーや直接スパの水を飲んだりマッサージを受けるといった利用方法も人気だという。


▽MICEデスティネーションとしての可能性をアピール

 チェコツーリズムMICE担当マネージャーのペトル・ククリック氏は安全性や小規模から大規模まで対応可能な会議施設があることに加え、「例えば他のデスティネーションと比べて安く設備や環境を提供できる」とアピール。日本向けには、「歴史的な素材を使った商品などが合うのでは」とし、ヨーロッパの歴史を体感できるといった付加価値をつけられるという。アクセス面では直行便の運航がないものの、「周辺には4つの空港があり、様々な国から訪れているので問題はない」と話す。現在MICE需要としてはドイツやイギリスからが多く、今後日本市場に対して情報を提供することで取り込みを強化していく。